コクブ式コンポストシステムの説明
 (1)コクブ式コンポストシステムを考案した理念
 (2)家畜の健康を最優先している
 (3)良質な発酵に限りなくこだわっている
 (4)生ごみの堆肥・肥料化の問題点
 (5)生ごみに含まれる、塩分や油分を無害化できる
 (6)作物連鎖を重視した思想で作っている
 (7)コンポストシステムの施設費用が経済的である
 (8)高品質堆肥があれば、無駄な資材はいらない

(1)コクブ式コンポストシステムを考案した理念
國分農場は三十年来の畜産農家であり、過去に糞尿公害問題で畜舎の移転を余儀なくされた、という苦い経験がある。この経験から発想・考案したのが、「コクブ式コンポストシステム」である。この発想の原点は、健康な家畜の糞尿は臭くないということにある。
 
Top ▲
(2)家畜の健康を最優先している
家畜の腸内細菌のバランスを整えるための工夫をあらゆる角度から探求している。宇宙エネルギーから始まり、土着している微生物まで、微に入り細に入り、随所に応用した画期的な「生命活性化液」を発明し、これがシステムの中枢をなしている。
これを飲み続けた家畜の糞尿は臭くないばかりか、これを原料とした堆肥を家畜自体が好んで食べる、ということが、特異的である。このことは嗜好性だけでなく、本能的に家畜が安全性を含めた本物を嗅ぎ取っているのではないだろうか。悪臭のする糞尿から作られた堆肥は、弊害が多いことを農業者は実感している。
 
Top ▲
(3)良質な発酵に限りなくこだわっている
コクブ式コンポストシステムのハードであるプラントの機械的な部分での発酵を促進するための工夫は、特許として申請している。これに加えて、ソフトである「生命活性化液」製造システムとの相乗効果で、一層の発酵を促進している。
堆肥は植物体残渣や家畜糞などの有機物が、微生物の代謝作用で分解されてできるが、堆肥原料や発酵段階にあわせて色々な種類の微生物が現れたり消えたりする。
有機物を堆肥化する過程には、発酵期と熟成期があるが、発酵期は体積初期、発熱期、温度下降期の三段階に大きく分けられるが、それぞれに関与する微生物が異なってくる。当システムでは、この微生物層の自然な変換を促すようにハードとソフトの両面におよんで技術の粋が集められている。このように良質な高エネルギー堆肥づくりは、堆肥原料の養分バランス・酸素量・水分状態を適正にすることでかなえられる。ことさら、微生物資材などを利用する必要はなく、種堆肥を混ぜたり堆積方法を考慮して、自然に生息している環境菌が十分に発育しやすい環境をつくることが重要である。
当システムでは、特に必要にして十分な発酵期を短期間(三十五日間前後)で完了する。その間に繊維分を分解して最終的に水と炭酸ガスになる確率を高め、標準設備で一日10トンという原料の消滅・減少を可能とすることは、環境負荷の面からも注目される。この原料の消滅量は、発酵の過程で調整できるので、運び込まれる生ごみの量によって増減できる。これは、堆肥の販売見込にあわせて、生産量を製造中に調整できることも関係する、特筆すべき利点である。
 
Top ▲
(4)生ごみの堆肥・肥料化の問題点
生ごみでは良い堆肥ができない?
今までも生ごみの堆肥化は、どこでもやってきたが、巨額を投じてプラントを作ったものの、生産された堆肥の品質に問題があり、肝心な地元の耕種農業者には見向きもされないという事例が多く見受けられる。
普及しない理由の一つに、決して立派といえる野菜ができなかったことにある。その理由として三つの原因が考えられる。

@ 堆肥の原料としての配合割合を無視している。
A 生ごみに含まれる塩分が土壌に悪影響をおよぼす。
B 生ごみとともに排出される油分が作物の生育に害をおよぼす。

堆肥の原料としての配合割合を無視しているということは、肥料を植物の食べ物にたとえるとよく理解できる。昔は人畜の糞尿を主体にして、それに生ごみを加えて肥料としてきた。この栄養バランスがとれていたことで、立派な野菜を作ることができたわけで、これが本来の「有機農法」そのものであった。ところが生ごみだけとなると、レストランなどの外食産業を例にすると、ご飯・麺類と肉・魚類の比率が各々三分の一程度となり、これではタンパク質が過剰となる。すなわち、窒素過多の栄養アンバランスから来る生育障害が懸念される。
つまり、植物の食べ物には動物と同様に適した配合割合があるということである。有機物なら何でも与えれば良いというものではない。これの解決策は畜糞堆肥と生ごみの比率を一定にした堆肥づくりを心がけることである。理想的には七対三で生ごみを三割程度とした配合比率である。生ごみに含まれる塩分が土壌に悪影響をおよぼすことは、土の団粒構造を壊し、植物の根の健全な生育を阻害するという弊害がある。しかし、これは塩分としての絶対量の問題であるため、投入量および生ごみの相対的な比率を考慮すれば、克服できる課題である。また、この場合の塩分とは塩化ナトリウムを指すが、これは発酵過程を経て微生物によって分解され、アミノ酸やその他の有機酸と結合した「グルタミン酸ナトリウム」などに変換し、植物に無害な塩化物にすることを可能とする技術もある。

 
Top ▲
(5)生ごみに含まれる、塩分や油分を無害化できる
生ごみに含まれる塩分の除去については、ナトリウムが有機酸化合物となって無害化すると前述しているが、さらに「生命活性化液」の中に、高濃度で含まれる鉄やマグネシウムがナトリウムと反応し、塩化第二鉄や塩化マグネシウムとなり、これらは水溶性かつ安定した物質のために、塩害の恐れはない。
油分については、「生命活性化液」の応用技術により分解されるが、この技術はグリストラップの処理対策としても、注目されている。
 
Top ▲
(6)作物連鎖を重視した思想で作っている
畑は廃棄物の捨て場ではない。当システムは畜糞と生ごみとを合わせて処理しているが、これは廃棄物だから処理しなくては、という発想ではない。完成した堆肥は、土壌に還元したときに次の生命体である植物の餌として、高い生命エネルギーを持った、植物の生産の原動力となるべきものであることを願って生産している。この発想の違いが高品質堆肥としての質の違いである。
 
Top ▲
(7)コンポストシステムの施設費用が経済的である
有機農産物ブームに便乗し、廃棄物処理を目的にプラント装置を販売している業者は多いが、当システムではその理念の違いだけでなく、コスト的にも格安である。当システムは、処理規模に応じて24種類の処理施設が用意されている。
 
Top ▲
(8)高品質堆肥があれば、無駄な資材はいらない
肥料は化学肥料か有機肥料か、有機なら動物質か植物質が良いのか。水は電解水か△△水か、○○水か、微生物は○○菌か△△菌が良いとか、農業現場では様々な資材が出回っている。
これらは本来、地上最大の土壌改良資材であるべき堆肥の品質に品質に問題があるからで、耕種農業者の満足を得られていないのが現状である。耕種農業者の満足に応えることができれば、農作物の増産とともに、生産コストの低下に繋がる。
コクブ式コンポストシステムを導入した施設から生産された堆肥を使用している生産者の多くは、異口同音に安心して施用できることと農作物の味や品質が向上したことを強調している。特筆すべきはその他の肥料や土壌改良材は、「生ごみを使って有機農作物を作る」という意識ではなく、完熟した堆肥を作ることだけが生ごみ処理ではなく、生ごみの特性を活かして肥料成分に富んだ肥料をつくるという発想を大切にしているからである。
 
Top ▲
 
Web Designed by NMB Inc. Copyright ©2003 國分農場有限会社. All Rights Reserved.